2025.03.21インタビュー
有明にオフィスを構える企業へインタビュー

有明にオフィスを構える方々は有明エリアに対してどのような印象を持っているのでしょうか。現場最前線のお話を伺うため、TFTビル西館に入居しITインフラや関連サービスの提供を行う「兼松エレクトロニクスグループ」へ企業インタビューに伺いました。
兼松エレクトロニクス株式会社(公式サイト)
人事総務部 総務課 課長 日髙 健志さん(写真中央)
ケー・イー・エルテクニカルサービス株式会社(公式サイト)
人事総務部 総務課 中村 凪沙さん(写真右)
日本オフィス・システム株式会社(公式サイト)
人事総務部 鈴木 直也さん(写真左)
――兼松エレクトロニクスグループの総務部門の皆さんにお集まりいただきました。まず、各社の紹介をお願いします。
日髙さん:「兼松エレクトロニクス株式会社(以下、KEL社)」は、兼松グループの商社系Sierです。ITインフラ(サーバー、ストレージ、ネットワーク、ドキュメントなど)とそれに関わるサービス事業を基盤に、お客様の情報システムの設計・構築およびシステムコンサルティング、IT製品(システム)の販売導入、その後の運用・保守サービスまで、付加価値の高いソリューションビジネスを提供しています。
中村さん:「ケー・イー・エルテクニカルサービス株式会社(以下、KTS社)」は、兼松エレクトロニクス(KEL)グループの技術部門として、 ITインフラを中心とした技術サービスを提供しています。ITインフラにおける設計や構築から保守・運用サービスまでをワンストップで提供しています。
鈴木さん:「日本オフィス・システム株式会社(以下、NOS社)」はハードウェア・ソフトウェアの販売、システム開発、ネットワーク設計、システム運用保守など、情報サービス全般を提供しており、これらを通じてお客様の業務を支援しています。
移転の背景と要件
――次に移転の背景について教えてください。
日髙さん:KEL技術センターとKTS本社は江東区越中島に、NOS本社は江東区木場にオフィスがありましたが、2019年のKEL・KTSの移転をきっかけにグループ3社の連携を強化するため、有明のTFTビルに移転しました。事業拡大に伴い、作業エリアの電力不足の課題や執務エリアの拡大と周辺環境の改善を図るため、移転を考えていました。
電子機器のメンテナンス作業をするスペースに加え事務所機能も必要でしたが、なかなか要件に合う場所が見つからず…。広い空間が確保できるのは倉庫物件ばかりで、途中から「作業場と事務所は分けて探す」という方針に変え、改めて移転先を検討していました。

インタビューに答える日髙さん
日常的に物流トラックも出入りするので、滞りなく荷捌きができる環境も希望の一つでした。TFTビルへは作業場としての利用を想定し内見に来たのですが、当初の希望にあった事務所も含められそうだったので移転を決めたという流れです。
――他にも移転先に求める要件はありましたか。
日髙さん:業務の都合上、十分な電気容量が必要でしたが、各フロアから融通する形で対応いただきました。床の耐荷重も増強させる必要があったのですが、全面的に張り替えて対応できましたね。また、ビルの空調は夏は冷房、冬は暖房になりますが、サーバールームなどはどうしても24時間冷やし続けなければならないので空調機の増設も実施しました。こちらも対応可能ということだったので解決できましたね。

24時間冷房完備のサーバールーム
これらすべて、ビルオーナーさんと相談しながら進めたのですが、どんなに難しい条件でも親身になって検討いただきました。
ビルオーナーさんは、なにかご相談するとすぐに対応していただけます。一般的なビルであれば管理会社を経由したりと対応までに時間を要しますが、TFTビルはビル内にオーナーさんが常駐しているので気兼ねなく相談できます。
――物流の対応力もポイントの一つだったのですね。
中村さん:トラックが一日に何度も出入りするほどの物量なのですが、大型貨物エレベーターが4機あるので運搬動線もスムーズです。ここまでトラックヤードがしっかりしているビルも珍しいなと思います。
TFTビルは「東京ファッションタウン」の略だそうで、衣食住に関わるファッション産業の集積を目的に開業したビルだから、大量の物流にも対応できると聞いています。ビルに備わった機能や設備が、時代が変わっても、私たちの会社のニーズとうまく合致したと感じています。

インタビューに答える中村さん
――移転後の新しいオフィスの特徴も少しお聞かせいただけますか。
日髙さん:TFTビルは1フロアの面積が広いので移転時にある程度、執務エリアを集約し床面積を削減することができました。執務エリアの中心に「ワークテラス」という社員が集まれる場所を設置したのが特徴のひとつです。

ワークテラスの様子
中村さん:ワークテラスは、社員が集まって昼食をとったり、たまに懇親会の場として使っていますね。
休憩の過ごし方と周辺環境
――ランチタイムはどのように過ごしていますか。
中村さん:ビル内に飲食店舗が色々あるので便利ですね。たまには外出して食べに行くことも。ちょっと歩けばたくさんお店がありますもんね。私はTFTビル向かいにあるホテル1階の「バニヤンツリーカフェ」のフォーが大好きです。
――足を伸ばして飲食店を探すこともあるのですね。
中村さん:あります、あります。
鈴木さん:ビル内に「カレーハウスCoCo壱番屋」ができたのはすごく嬉しかったです。そういえば、食事後に散歩を楽しむ方が社内にいますね。夢の大橋を渡って折り返して、20分くらい歩くと言っていたかな。公園や緑もあって環境がいいですし、海も見えるので、リフレッシュできますよね。
中村さん:夢の大橋のあたりは特に見晴らしがいいですよね。夜景も綺麗。

夢の大橋
日髙さん:このエリアは道幅が広いので通行人がいても混み合わずにゆったり過ごせますね。
中村さん:終業後だと有明ガーデンにも行きますよ。懇親会で利用することが多いですかね。駅も近いですし、食事を楽しんだ後にバスや電車で各々帰りやすいです。
BRTも新橋まで15分ちょっとで行けるのでかなり便利ですね。
日髙さん:ゆりかもめも3~4分で来るから便利ですし、りんかい線も渋谷、新宿、池袋、大宮方面まで直通で行くことができます。
――TFTビル内の利便施設について、日常的に利用するものがあれば教えてください。
中村さん:病院は行きますね。勤務中の体調不良で受診したことがあって、薬局もあって薬の処方も受けられたのですぐに回復しました。
鈴木さん:周りでは歯医者を利用する方もいると聞いています。業務の前後でメンテナンスを済ませられるのは便利ですね。

インタビューに答える鈴木さん(写真左)
中村さん:郵便局へも、切手や印紙、レターパックは日常的に買いに行きます。総務担当としては、ビル内に郵便局があると便利なんです。あと、喫煙する社員のあいだでは「喫煙所多いよね」っていう話が挙がっていますね。

TFT内郵便局
日髙さん:今は禁煙のビルも多いですからね。
防災について
――実は有明は災害に強いまちなのですが、普段意識する機会などありますか。
日髙さん:移転時に従業員からは「湾岸エリアで大丈夫だろうか」という反応はありました。2011年の東日本大震災があって心配を抱える人もいましたが、ビルオーナーさんから有明における防災対策について教えてもらい、従業員に説明をしました。地盤が意外と高く、また、液状化対策等も施されていて、他の湾岸エリアと比較しても安全なんですよね。
鈴木さん:東京都としても江東区としても、このエリアはすごく防災に力を入れていて、大雨や洪水が予想されるときには江東区の方の避難場所になるというのは聞いたことがあります。

江東区の防災マップを確認する3人
中村さん:災害に強いイメージはそんなになかったですが、有事の際の備えがまちレベルで万全なのは心強いですね。
有明のこれからについて気になるニュース
――有明で叶えたいことや、気になるニュースがあれば教えていただけますか。
中村さん:私はバスケをするので、2025年秋の「TOYOTA ARENA TOKYO」完成予定は待ち遠しいですね。試合を観に行くのが楽しみです。
日髙さん:僕は2023年に開業した「シティサーキット東京ベイ」に行けていないので行きたいです。ガソリンではなくEVカートでサーキットを走れるらしく、挑戦してみたい。
鈴木さん:テレビ朝日が手がける「東京ドリームパーク」や、コナミグループの研究開発拠点「コナミクリエイティブフロント東京ベイ」も着々と工事が進んでいますね。明るい話題が続きそうなのは楽しみです。

開業に向けた工事が進むエリア
――職場の徒歩圏内にスポーツやエンタメ施設がさらに充実していくのはうれしいですね。本日はありがとうございました。
まとめ
実際に働く方へ話を聞くと、よりリアルな“働きごこち”や、街にどのような印象を持っているか知ることができました。今後も本サイト「有明TOKYO」では様々な方の視点から有明エリアを紹介していきます。