2025.03.21コラム
働くまち・有明ってどんな場所? 近隣オフィスエリアとの比較

有明の魅力をご紹介
臨海副都心に位置する有明。国際展示場「東京ビッグサイト」を始め、大型オフィスビルやビジネスホテルが集積し、ビジネス拠点としての機能が整っています。
「働くまち・有明」について、近隣オフィスエリアとの比較も交えながら、その魅力を紹介します。
りんかい線とゆりかもめの2路線が走る有明
有明には、東京都心と臨海副都心を結ぶ鉄道「りんかい線」と、東京湾の絶景を一望できる無人運転「ゆりかもめ」の2路線が走っています。りんかい線はJR埼京線との直通運転を実施しており、国際展示場駅から渋谷までは25分、新宿までは30分、その先の池袋や大宮も乗り換えなしで移動できます。ターミナル駅へのアクセスが良く、各路線への乗り換えもスムーズです。
また2020年から運行がスタートした「TOKYO BRT(Bus Rapid Transit:バス高速輸送システム)」も便利です。国際展示場駅のロータリーから新橋へは約17分で移動可能。バスは10~15分おきに発車するので待ち時間も気になりません。
国内外から多くの人々を呼び込む有明エリアは、羽田空港・成田空港とのアクセスも良好です。有明から羽田空港へはリムジンバスで約25分、成田空港へは約80分で到着します。首都高速の出入口も「臨海副都心」と「有明」の2カ所あるので、都心へのアクセスもスピーディーです。晴海通りを北西に進めば、銀座・有楽町方面へも一直線でアクセス可能。渋滞がなければ12分ほどで到着するのでタクシーの使い勝手もよいですね。
同じくオフィスエリアとしてよく比較される天王洲アイル、晴海のアクセス状況と比較してみました。
ワンストップで移動できるとストレスが少なく、生まれた時間の余裕で気持ちにもゆとりが持てますね。
なお、将来予定されている「都心部・臨海地下鉄」、「羽田空港アクセス線(仮)」、「有楽町線の延伸(豊洲~住吉)」が実現すれば、東京駅や羽田空港、江東区内へのアクセスがぐっと便利になります。ますます交通利便性が高まる有明エリアにどうぞご期待ください。
災害対策は都内トップレベル
また、近年改めて注目されているのは各事業者のBCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)策定です。BCPとは緊急事態に遭遇した際でも事業継続、もしくは目標時間内に事業を再開する復旧計画のこと。自然災害のような有事でもBCPの実行によって、企業の損失や顧客の信頼低下を最小限に抑えることができます。
有明を含む臨海副都心は、東京全域の安全とまちづくりに貢献する防災モデル都市をめざしており、エリア全体に都内トップレベルの災害対策がなされています。
臨海副都心の地下空間には、全長16kmにおよぶ世界最大級の「共同溝」が整備されており、上下水道、電気、ガス、通信・情報ケーブルなど、都市に不可欠なインフラがすべて収容されています。24時間体制の管理下にあり、災害時の影響を大幅に軽減できて安心です。
海抜についても対策が施されています。こちらも近隣オフィスエリアと比較してみましょう。晴海や天王洲に比べ、有明の海抜はT.P.+5.0~T.P.+7.9と、東日本大震災以上の津波を想定したつくりです。
江東区が配布する「江東区防災マップ」では、有明は「地区内残留地区」に指定されており、地震や火災でも延焼の恐れが低く、広域的な避難の必要がないとされています。また、海抜5mを超える高台に位置しているので、大雨や洪水時は周囲からの避難を受け入れる役割も担っています。

(引用:江東区防災マップより)
もともと埋立地であるため強い地震動が起きた際の「地盤沈下」や「液状化現象」が懸念されがちですが、地盤状況を十分考慮し、新耐震基準にそった耐震対策が講じられています。
2011年に起きた東日本大震災時では東京都全域で様々な被害が発生しましたが、有明エリアは江東区の調査報告に挙がる規模の液状化現象被害は見られませんでした。
有明エリア南に位置する「東京臨海広域防災公園」には、防災体験学習施設のほか、バーベキューもできる開けた広場もあり、日常的に親しまれています。敷地内にはヘリポートがあるほか、「がん研有明病院」も隣接しており、緊急時には首都圏広域防災のヘッドクォーターとして災害現地対策本部が設置されます。
さらに、エリア内の東京ビッグサイトでは、年に1度、『危機管理』をテーマにした国内最大級の総合トレードショーである「危機管理産業展(RISCON TOKYO)」も開催されています。防災やBCP対策といった危機管理分野の最新情報が一堂に会し、交流や商談による新たなビジネス創出の場として多くのビジネスパーソンが活用しています。
オフィス新設や移転時は多額の費用がかかるもの。単なる場所選びではなく、事業を土台から支える安心・安全な環境を選定したいですね。
緑地や公園の多さは大きな魅力の一つ
先ほどの防災公園のように、緑豊かな公園や広場等のスペースがしっかりと確保されているのは有明エリアの最大の魅力です。仕事の合間に休憩したり、ランチタイムやコーヒーブレイクに利用したり。どこを切り取っても有明ならではのダイナミックな空間の広がりを感じられます。
特に「水の広場公園」は海沿いの景観に触れられるおすすめスポットです。石段に座って水面を眺め海風を感じると、集中力やモチベーションアップも期待できそうです。
生活利便性施設も充実
仕事の合間に立ち寄りたい利便施設も充実しています。オフィスエリアには郵便局、病院、歯医者、薬局、保育園、本屋、カフェ、コンビニ、100円ショップなどが揃っており、ほぼすべての用事をエリア内で済ませることができます。
また、有明北エリアには商業・エンタメ施設が点在しており、中でも、東京湾岸エリア最大の店舗数を誇る「有明ガーデン」では、ショッピングや飲食はもちろん、劇団四季の公演やコンサートホール、スパもあり、楽しみ方が広がっています。
豊洲や台場の商業施設も近く、映画館などもあるので、仕事終わりのプライベート時間も近隣エリアで満喫できそうです。
まとめ
オフィス街としての機能と利便性を備えつつ、緑豊かな有明。災害に強く安定した環境は、従業員へ安全・安心を提供できることに加え、他エリアよりもいち早く平常時の体制を取り戻すことができます。エリア内では2025年現在も再開発事業が目覚ましく進行中。新たな拠点や施設の誕生も控え、話題性にも富んでいます。
「有明TOKYO」では今後も、ますます注目が高まる有明エリアの情報を随時発信していきます。オフィス開設に向けた比較検討にぜひお役立てください。